中西は煙草を吸う。
根岸はそれが物凄く不満だ。

「煙草なんか吸ったって体に悪いだけだ!」
「欲求が満たされる。」
「他のもんで満たせばイイだろ!!」
「へー、じゃあ根岸が俺の欲求を満たしてくれるんだ?」
「どどどどどどどうやって」
「くれるわけねー。」
「…………」

三上も吸う。
藤代も吸う。もちろん隠れてだけど。
渋沢もなんだかんだ言って吸ったことあると思う。

「笠井ィ〜……」

お前だけが俺の味方だ!

「あ、煙草のこと言ってるんでしたら俺も経験ありますよ。」

皆、間違ってる!!
むしろ、この世の中が間違ってるに違いない!!!
誰だ!煙草を自販機で販売しようとか言い出した不届き者は!!!

「お前も吸ってみりゃイイじゃん。」
「嫌だ!あんな煙いもん!」
「お前が知らないだけで、周りの奴らほどんど吸ったことあるぞ。」
「マジで!?」
「多分。」
「俺ら、まだ中学生なのに……」

「お前の家族で吸う奴いないの?」
「いない。」
「一人も?」
「前は爺ちゃんが吸ってたけど、もう止めた。」
「ふーん。」

あの、葉巻みたいな奴?
煙草より十倍ぐらいキツイのを一日に何十本も吸ってた。

「そんなヘビースモーカーがよく止められたな。」
「これには秘話があるんだぜ!」
「あんまり興味ない。」
「聞け!!」

俺が生まれた時、駆けつけた新幹線の中でさ。


煙草止めたんだって。


「…………フーン……」
「俺!そんな爺ちゃんになるんだ!!ああ、爺ちゃん大好き!!!」


まあ、そんなわけで中西は煙草を止めた。




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過去のデータを再利用。ここまで今と文章が変わっていると、いっそ笑えます。
普通の中学生でこのネタはNGでしょうか。
でも192センチの中3も反則だと思いますよ、須釜さん。