ハドラーは思った。

くだらん。

そりゃあな。
上の台詞はハドラーではなく、執筆者自身の思い(ツッコミ)である。
そもそも、元魔王のハドラー様に、愛や恋だの無理に強制させても、従うわけがない。
むしろ、なかなか住み心地が良いなどと言い出して、そのまま居座りかねない。厄介だ。
見知らぬ人との共同生活だからといって、人見知りするとも思えない。
元魔王様は、元魔王なだけあって、非常に強い。プライドも高い。
そんなハドラーが興味を示す人間となれば、極々限られてくるのが当たり前というもので。
だから、ハドラーにとって、人見知りなんて感情は無縁だ。
興味のない人間は、無視されるだけである。
ある意味単純で、非常に分かりやすい性格だった。
逆に、そんな人物が共同生活に加わったら、周りのメンバーの方が迷惑被りそうだが、そんな心配はご無用だ。
何せ、ハドラーの性格を一番熟知した大先生が、彼のすぐ隣にいるのだから。

だからハドラーは、衝撃を受けている他の面々と気にすることなく、思ったままを口にした。

「あのソファは座っても構わないのか?」